
リゾートバイトとは違う住み込みのお仕事。親戚の家でお手伝いするような心温まる日々でした!
プロフィール
【氏名】服部 有沙(20代)
【職業】会社員を退職後はリゾートバイトスタッフに従事
【業務内容】
・宿坊寺院における客室清掃、配膳等の運営補助業務
【時期】2024年12月下旬から2025年1月上旬の2週間
- # 20代
- # キャリアチェンジ
- # 旅
- # 日常リセット
インタビュー内容
住み込みのお仕事に参加したのはなぜですか?
新卒から3年ほど住宅営業の仕事をしていたのですが退職し、その後1年ほどリゾートバイトをしていました。そして知人からこの住み込みのお仕事を教えてもらい応募したのがきっかけです。
大学では観光系のゼミにいたので、地域活性化などに興味があり、旅行に行った際には観光案内所でパンフレットを見るのも好きでした。そのため住み込みで地域のことを知りながら働けるこのお仕事に魅力を感じ参加しました。

リゾートバイトでは様々な場所を訪れました!
高野山を選んだ理由を教えてください。
年末年始をどう過ごすかを考えていた際に、せっかくなら日本のお正月を感じられる場所で過ごしたいと思い選びました。稼ぐことよりも、旅行を兼ねてのんびりと楽しみながら働きたと思っていたので、高野山での生活は、仕事と自由時間のバランスがちょうどよかったですね。どちらかというと、仏教への興味というより高野山の雰囲気を楽しみたい気持ちが強かったです。

辯財天融通橋と蓮池の雪景色

雪の中の高野山はどこもとても素敵でした。
高野山での体験を振り返っていかがでしたか?
実家から近いのに行ったことがなく、知識もない状態でしたが、とても楽しむことができました。リゾーバイトは基本的に「稼ぐ」目的の人が多く、人との関わりを求めていない人も多いですが、高野山で一緒に働いたメンバーはフランクに話してくれて、すごく良い雰囲気でした。海外に興味を持っている人も多かったり、共通の趣味がある人がいたりで話題が多かったので、自然と会話が弾んで楽しかったですね。
他のメンバーと過ごすこともあったのですか?
はい、高野山でのイベントがあるときにはみんなで誘い合って参加しました。新年行事の修正会(しゅしょうえ)など、お寺ならではの行事にも一緒に行きました。

高野山で出会った仲間たち

修正会で頂いた福杖
年末年始のお仕事はどうでしたか?
12月31日まではどこの宿坊寺院さんも大掃除期間で、落ち葉掃きや窓拭き、畳拭きなどをしました。普通の掃除とは違って、「良いことをしている」という気分になりましたね。
大晦日は、元旦の早朝から勤務予定だったこともあり、就労先だった宿坊寺院さんのご厚意で宿泊させていただきました。夜のお仕事は客室の布団の準備や料理の盛り付けをして、仕事が終わったのは21時ごろでした。その後、夕食やお風呂をいただき、年越しまでは本堂でお経が上げられていてそれを拝みました。
年越し後は、住職さんが備えた鏡餅に頭を3回添えたり、松三宝(まつさんぼう)という儀式に参加したりで、宿泊客の方々と一緒に、深夜2時ごろまで行事に参加しました。元旦は朝6時から勤務でしたが、お客様におせちの提供をした後に、働いている私たちスタッフもおせちをいただけて、とても貴重な経験になりました。

年越しの行事に参加させていただいた際の一枚

おせちやお食事もすべて美味しかったです
観光で来る高野山と暮らす高野山、違いは感じました?
観光だと奥の院で行われる早朝の精進供(しょうじんぐ)に参加するのは難しそうですが、滞在していたからこそ、参加できましたね。そういった早朝の雰囲気を滞在中は何度も味わうことができました。
また、大門を見られたのもよかったです。観光だと高野山駅から町の中心地まで、そのままバスで来てしまい大門を通り過ぎてしまいそうですが、滞在していたからこそ、大門まで歩いてしっかり訪れることができました。

早朝の精進供にも参加しました

雪景色の壇上伽藍も素敵です
どんな人に「働く旅」をおすすめしたいですか?
世代を問わず、誰にでもおすすめしたいです。仕事自体はすごくハードなわけではないので、布団を片付けたり、お膳を運んだりと、体力的にも無理なくできると思います。
精神的な面では、自分を見つめ直したい人や、ゆっくり自分の時間を作りたい人に向いていますね。観光地ではありますが、高野山は静かな場所で心穏やかに過ごせる環境で、仏教に興味がなくても、お寺の方のお話を聞くうちに、自然と興味がわいてきたり、心が落ち着いたりすると思います。

広大な自然を感じてゆったりと過ごせます
リゾートバイトとの違いは何だと思いますか?
仕事の内容が大きく違いますね。私が経験したリゾバの中にはただ決まった作業を淡々とこなすだけの仕事もありましたが、高野山では働くというより、親戚の家に行ってお手伝いするような感覚でした。その距離感が心地よくて、高野山でのこの住み込みお仕事ならではだと思います。

高野山キャラクターこうやくんとツーショット!