大人が本気で楽しみ切れる場所、高野山で『これからの人生が変わる旅』を体験しました
プロフィール
プロフィール
【氏名】太田康子(50代)
【職業】会社員
【業務内容】
・宿坊寺院における客室清掃、配膳等の運営補助業務、受付業務
【時期】2025年11月上旬から2025年12月上旬の4週間
- # 50 代
- # 日常リセット
- # 社会人
インタビュー内容
- Q.高野山の滞在はいかがでしたか?
- Q.今回、応募された経緯を教えてください。
- Q.太田さんは、糀で体を整えることや、誰もが自分らしく生きることで心も整えられるという考えをカウンセラーとして伝えながら、世代や立場を越えて集まれるサードプレイスも運営されていたと伺いました。そのご活動と、高野山での体験には通じるものがあったと感じているのですが、いかがでしょうか。
- Q.ご自身が「私のままで良い」と感じた瞬間はありましたか?
- Q.高野山に滞在していて、特に印象に残ったことは何ですか?
- Q.滞在中に戸惑ったことはありましたか?
- Q.滞在中の出会いで思い出に残っている方はいらっしゃりますか?
- Q:滞在してみて、何かご自身の中で変わったことはありますか?
- Q.自分のままでいい」「生かされている」と感じられたからこそ、その変化が起きたんですか?
- Q:同世代の方へのメッセージをお願いします!
- Q今回の滞在を一言で表すと?
Q.高野山の滞在はいかがでしたか?
楽しみにしていましたが、実際はその想像をはるかに超える体験でした。「だいたいこんな感じかな」と思っていたのですが、良い意味で裏切られました。本当に収穫が多かったです。
私自身の気づきもたくさんあって、「はたらく旅」でなければ得られない体験をさせてもらいました。 その後も何度か高野山に足を運んでいますが、見方がすっかり変わりましたね。本当に楽しかったです。
そして、すごくたくさんの方と出会えました。 同じ時期に参加したメンバーも多く、皆さん本当に良い方ばかり。仕事の相談をしたり、オフの時間を一緒に過ごしたりして、未知の生活が始まり、毎日がワクワクでした。普段とはまったく違う交友関係が生まれたのも、大きな財産です。
「ひとりで参加する」というつもりでしたが、気づけば仲間がたくさんできていました。
KPLATスタッフの皆さんが、困ったときに相談できる体制を整えてくださっていたのも本当に心強くて、安心して過ごすことができました。大満足の一か月でした。

Q.今回、応募された経緯を教えてください。
もともと父が高野山が大好きで、父と共に真言宗にもお世話になっていました。
祈る場所、偲ぶ場所として、私にとって高野山はずっと特別な場所でした。
何日か観光、参拝として滞在することはあっても、「長く滞在したらどんなことが見えるんだろう」「高野山で働くとどんな体験ができるんだろう」
そんな思いがずっと心のどこかにありました。
はたらく旅のHPを見たとき、実質一か月という時間を確保するのは私にはとっても勇気がいることでしたが、“日常では絶対にできない体験ができる”という好奇心のほうが勝りました。 もっともっと高野山を知りたい、という気持ちが溢れました。
Q.太田さんは、糀で体を整えることや、誰もが自分らしく生きることで心も整えられるという考えをカウンセラーとして伝えながら、世代や立場を越えて集まれるサードプレイスも運営されていたと伺いました。そのご活動と、高野山での体験には通じるものがあったと感じているのですが、いかがでしょうか。
私は普段の生活の中で、食べるものを通して心身を整えることを大切にしてお伝えしてきました。でも、食べ物だけでは整わない部分があって、やっぱり“心を整える”という土台があってこそ、食べ物がプラスアルファとして働くんだと思うんです。
心を整えるとは「こうしなきゃいけない」というわけではなくて、その人の個性や、自信がない部分も含めて“そのままの自分でいい”。
私は普段から「不安があっても、それも自分だよ」と伝えてきたのですが、高野山に来て、その感覚を改めて深く実感しました。

高野山で出会う人たちは、本当に“そのままの自分”を受け止めてくれるんです。
困っていたら声をかけてくれたり、「寒くない?」と気遣ってくれたり、その自然体の優しさに触れるたびに、私自身も自然でいられました。
もちろん、家に帰ってからも高野山を思い返すことはできます。でも、あの空間で、あの空気の中で、日々の生活をしながら心を整えていくという体験は、やっぱり特別でした。
だからこそ、より多くの人が高野山に来て、あの空間に身を置くこと自体に大きな価値があると改めて感じました。

Q.ご自身が「私のままで良い」と感じた瞬間はありましたか?
宿坊で働いてみて、改めて自分の得意・不得意が分かりました。 外国語ができなかったり、部屋を覚えるのが苦手だったり。でも、受け入れてくださる皆さんが自然に助けてくれるんです。
「困ったら聞いてね」 「ここはこうするといいよ」
そんなふうに声をかけてもらえる。 職場ではアドバイスする側の立場だったのに、ここでは自然に頼れるんです。 あの空気感が、苦手なことも素直に言えるようにしてくれました。
「肩の力抜いてくださいね」
そう言われるたびに、「やっぱりお坊さんだなぁ」と思ったりして。 その温かさに何度も救われました。ご自身も厳しい環境で働いていらっしゃるのに、私たちを温かく受け入れてくださいました。
祈りながらお仕事をされている姿に触れると、地元の日常とは違う空間を感じました。
仕事などで困ったことがあった時、生身供に行って、「お大師さん、どうしたらいいですか?」 と相談してみたりもしました。そんなふうに心を置ける豊かな環境がここにはあります。

仕事として働きながらも、一度外に出て自然に触れ、空気感でリセットできる。 “聖域”である高野山の山内だからこそだと思いました。
観光で来ていたときは、御礼を伝える祈りだけでしたが、働くとなると「どうしたらいいだろう?」と祈る時間が増えました。 積もってきたものを抱えながらも、山内の自然の中で自分の心の力を取り戻す瞬間もあって、答えがなくても、ただそこにいて、一歩外に出れば高野山が広がっている——その感覚が本当に良かったです。
生活の中に高野山があって、毎日新しい方が感動しながら訪れる。 その“感動の連続”の場にいられて、そしてその方々をお迎えする立場でいられたことが、何よりありがたかったです。

Q.高野山に滞在していて、特に印象に残ったことは何ですか?
シフトが多く入っていた、とあるお寺さんでは、事務所での実際のお客様とのやりとりやチェックイン対応など、真剣で張り詰めた空気もありました。ですが、ものすごくそのお寺さんが丁寧に私たちを受け入れてくださるというのを日を増すごとに感じる場面が多かったです。
あるとき、食事の出し入れの際にトラブルがあり、私たちが叱責を受けたことがありました。
後から、お寺側のミスリードでその動きになってしまったことが分かり、職員さんが深く謝罪してくださったんです。|
最終日の挨拶でも再びその件に触れ、丁寧に言っていただきました。
ご自身にも厳しく、誠実に向き合う姿勢に胸を打たれました。
朝の勤行にも誘っていただき、最後まで丁寧に接していただいたことが印象に残っています。
また、お寺に参拝したときや、お土産屋さんに立ち寄ったときに、はたらく旅に参加した事をお伝えすると、「KPLATさんのおかげでなんとか繁忙期を乗り切れました」「高野山を代表してお礼を伝えさせてください」と声をかけていただきました。1件や2件ではなく、たくさんの方から言われました。
私も本当にありがたくて
“町の方から見守られている場所に所属していたんだな”と実感しました。

Q.滞在中に戸惑ったことはありましたか?
11月の観光シーズンは町に人がとても多く、お昼ご飯が食べられず“昼食難民”になるほどで驚きましたが、勤務状況は良い環境でした。私自身ホテルや飲食業での経験もあった事もあり、問題なく対応できました。一番心配していたのは自転車での移動でしたが、電動自転車の貸与がありがたく快適で、移動自体も楽しめました。ただ、最初はお寺の地理が分からず戸惑うことも多かったです。特に早朝は暗く、景色が違って見えるため場所の把握が難しかったり、お坊さんたちが勤行に向かわれていて、誰に聞けばよいか迷う場面もありました。滞在を重ねるうちに少しずつ道や位置関係が分かってきました。


Q.滞在中の出会いで思い出に残っている方はいらっしゃりますか?
当時一緒だったメンバーとは連絡先を交換して、やりとりしていました。今でも一緒に働いた方々とは繋がっています。若い参加者さんは、次はお母さんと一緒に行きたい!と言っていたり、新潟とか北海道とか、遠くから参加の方もいて、次はまた高野山で会おうね!という約束をしたりもしました。私も高野山に行ったときには、馴染みの場所になった中央案内所や小田原事務所ものぞかせていただいてます。


Q:滞在してみて、何かご自身の中で変わったことはありますか?
ちょうど帰る頃、雪が本格的に降り始め、冬の気配が一気に濃くなってきた時期でした。
あるお寺さんで勤務していた際、「一気に冬の表情になりましたね、この中に存在している事がありがたく感じました」と話したところ、住職さんが「生かされているということですね」とおっしゃったんです。 高野山にいると、「生かされている」という言葉の意味を実感する瞬間が本当に多いのです。

ただ、日常に戻ると、その感覚が少しずつ薄れてしまうこともあります。
地元に戻ってからも、高野山の風景をお茶畑や地元の自然に重ねて見るようになり、どこにいてもあの時の気持ちは感じられるのだと気づきました。 はたらく旅に行く前は、「定期的にパワーチャージで高野山に行こう」と思っていましたが、今は“場所”ではなく“心の状態”なのだと感じています。
実は高野山に行くために、一か月休みを取ったタイミングで「もう今の仕事を辞めてもいいかな」と思っていました。 でも高野山から帰ってきて、仕事に戻ってみると、“同じ場所”なのに、自分の気持ちが変わっていることに気づいたんです。 一旦もとの場所に戻って良かった、と素直に思えましたし、「このまま自分らしくていいんだ」と思えるようになりました。 そう思えるようになったことで、人に対しても「この人はこの人でいいよね」とより自然に思えるようになりました。
こんな気持ちになれたのも、一か月、自分の生活から離れて、自分のことだけに集中できる時間があったからこそだと思います。高野山という聖地にどっぷりつかれたからこそなのかな、と。一か月という期間は、ほどよく長いので。ちょうど生活に馴染み、価値観も変わっていきました。
今回の経験は、これからの自分にもきっと活かせると感じています。

Q.自分のままでいい」「生かされている」と感じられたからこそ、その変化が起きたんですか?
本当に楽しみきったと思います。今日も明日も明後日も、やりたいことができて、出会えた人たちと過ごして、“コアな部分”を思い切り楽しみ尽くして、満たされ尽くしたからこそ、帰ってきたときに自然と寛大になれたのかなと感じています。
一緒に滞在していた若い子たちのフレッシュさも刺激になりましたし、同じ現場で一緒に働けた環境もすごく良かったです。世代を超えて大切な時間を共有できたことが本当に貴重でした。
これはもう、ただのリトリートとは全然違います。そんな枠をはるかに超えています。 お寺という場所だからこそ生まれる価値なのかもしれませんし、町全体でこの企画を支えている高野山だからこそ実現できる体験だと思います。
大人が本気で楽しみ切れる場所って、なかなかないですよね。
だからこそ、この企画は本当に“お得”だと思います。



Q:同世代の方へのメッセージをお願いします!
迷っているなら、来たほうが良いです!
私たちの世代は、不便さがあっても工夫して乗り越えられる強さがあります。一か月という環境の変化に不安を感じる人もいるかもしれませんが、想像をはるかに超える体験が待っていることは断言できます。
ただ、私たちは“お客さん”ではありません。
大切にしていただけて居心地が良いからこそ、自分でできることは自分でやるという意識が必要だと思います。これはセミナーではなく、私たちもお手当をいただいて働く立場でもあるからです。この企画が今後も長く続いていくためには、参加する側が「自分たちでできることはやる」という姿勢を少し持つだけで、全体の雰囲気もK-PLATスタッフの負担も変わると思います。

Q今回の滞在を一言で表すと?
「これからの人生が変わる旅」ですね。
私の世代は、何かを決心するだけでも大きなエネルギーが必要です。それでもこの旅に参加する人たちは、必ず何かを持ち帰りたいという強い思いがあるのだと思います。
1か月の滞在となれば、家族の理解や仕事の調整など、越えなければならないハードルも多いはずです。だからこそ、参加者の期待値は自然と高くなるし、「この旅で何かを得たい」という気持ちが強くなるのだと思います。 もちろん、「お金をもらえて旅行できて良かった」という人もいるかもしれません。でも、私たちが「良かった」と心から感じられたのは、プライスレスな価値を求めていたからこそだと思うんです。私自身も、この一か月でできる限り吸収したいという思いがありました。
そして何より、この旅に参加する大人たちは、それぞれのアンテナを張り巡らせながら、高野山がより良くなるためのアイデアや視点を持っている人たちばかり。そんな人たちがここで縁を結ぶこと自体に、大きな意味があると感じています。




