
聖地・高野山での年越し。復職前の非日常な体験で心をリセットできました!
プロフィール
【氏名】田中 千鶴(30代)
【職業】休職中に参加(2025年2月より復職)
【業務内容】
・宿坊寺院における客室清掃、配膳等の運営補助業務
【時期】2024年12月上旬から2025年1月上旬の4週間
- # 30代
- # 旅
- # 日常リセット
- # 社会人
インタビュー内容
高野山のはたらく旅に参加したきっかけは何ですか?
高野山には私の友人がいるので元々興味がありました。仕事を休職してから最初に奈良でリゾートバイトをした後、いろいろな場所を巡ったのですが、2月からの復職を前に最後の滞在地を高野山にしようと思い参加を決めました。

友人との高野山内観光中の一枚(右:田中千鶴さん)
高野山に実際に来てみてどうでしたか?
冬の高野山はとても寒かったです。ただ、高野山について詳しく知らなかったので、150寺院近くあったというお寺の数に驚きましたし、「高野山」という名前なのに、高野山という山がないことにも驚きました。
また、不動院さんでの交流イベントに参加した時には、住職に様々な質問に答えていただき、「そういうことだったんだ」と知れたこともあったので、お坊さんへの親しみを感じましたね(笑)

雪景色の奥の院は幻想的でした
高野山でのお仕事はいかがでしたか?
お膳の配膳や料理の盛り付け、客室清掃、廊下掃除もしました。廊下を雑巾で拭きながら走るのは、お寺ならではの体験でしたね。
また、お坊さんの掃除の仕方がすごくて、スキル販売のサイトで出したら売れそうなくらいだと思いました(笑)。例えば、畳掃除は、ほこりを払ってから濡れた新聞紙を破ってまき、ほうきで掃くと綺麗になるんです。部屋の隅の掃除も、濡らしたティッシュを置いてから掃くと綺麗になるなど、学びが多かったです。
お休みの日はどう過ごされましたか?
有名な観光スポットを巡りたかったので、壇上伽藍や金剛峯寺、霊宝館にも行きました。その中でも特に奥の院の雰囲気がすごくよくて、最後のほうは毎日奥の院に通っていました。
生身供(しょうじんぐ)を見に行った際、朝のお勤めに参加できるので、そのお経を聞いていると瞑想しているような感覚になり、それが気持ちよくて何度も行くようになりました。

生身供は心が洗われるようで心地が良かったです
高野山で記憶に残った場所はありますか?
やはり奥の院の御廟の前ですね。橋を渡ったあたりからは空気がガラッと変わる感じがして、特別な場所だと感じました。
高野山で年越しもされましたよね。その体験も教えてください。
大晦日は、元旦の早朝から勤務予定だったこともあり、就労先だった宿坊寺院さんのご厚意で宿泊させていただき、年越し行事にも参加しました。31日の夕方から料理の盛り付けや配膳、洗い物などの仕事をしました。
23時ごろから年越しそばを食べ、除夜の鐘を聞きながら過ごし、24時に本堂でお経が上げられるのを拝みました。その後、護摩行に参加し、お神酒をいただき、住職さんの法話を聞きながら夜中の2時まで行事に参加しました。そして1月1日の元旦6時からは朝の仕事をしていました(笑)。非日常な体験で、とても貴重な時間でした。

高野山の新年行事の修正会(しゅしょうえ)に参加した際に飲んだ甘酒
高野山での滞在はいかがでしたか?
もっと滞在していたかったという気持ちがあります。短期だったので、後半になってようやく色々と知れた感じで、奥の院にももっと早くから行っていればよかったなと思っています。
高野山の人は優しくて、散歩しているだけで挨拶してくれるし、犬の散歩をしている方も気軽に話しかけてくれたりと、フレンドリーな雰囲気でした。宿坊寺院でも奥様やお坊さんと話す機会が多く、とてもよかったです。お坊さんも厳かなイメージがありましたが、意外にそうではなく親しみやすかったです。

高野山の雰囲気もとても素敵でした

こうやくんともツーショット
最後にどんな人に「はたらく旅」をおすすめしたいですか?
日常に飽きた人や、何か自分や環境に疑問を持っている人ですね。あとはキャリアチェンジを考えている人にもおすすめです。普段やらないことに挑戦できるし、新しい刺激があります。社会人になってふと立ち止まりたい人には、特におすすめしたいです。

ここで出会った素敵な仲間たち!