
世界遺産に滞在し、非日常を味わう。一人の時間を活用し、内観することで新たな自分を見つけました。
プロフィール
【氏名】石崎 加奈子(30代)
【職業】転職活動中
【業務内容】
・宿坊寺院における客室清掃、配膳等の運営補助業務
・高野山デジタルミュージアム・カフェ雫における接客・調理業務
【時期】2024年11月上旬から3週間
- # 30代
- # 世界遺産
- # 日常リセット
- # 海外
- # 社会人
インタビュー内容
「はたらく旅」に参加した理由は何ですか?
海外から帰国後、山口県の実家に帰る前に岐阜県で宿経営をしている友人を訪ね、お手伝いをしていました。その帰り道に、高野山で働いている友人を訪ねようと考えていたところ「はたらく旅」を知りました。
もともと歴史を感じる世界遺産が好きで、国内外を問わず訪れてきましたが、高野山はまだ行ったことのない場所でした。どうせ行くなら長期間滞在してじっくり体感したいと思い、数週間の滞在が可能な「はたらく旅」がちょうどよかったのです。

海外旅行先でのラクダとの一枚
実際に世界遺産の高野山に来て、どのように感じましたか?
歴史が計り知れない場所だと感じました。特に、1200年続いているという事実に圧倒されました。
奥の院を歩くと、木々の圧倒的な存在感や自然の力強さを感じ、植物が好きな私にとっても大変魅力的な場所でした。歴史や自然が長年守られてきたことや歴史上の人物の墓所があるのも感動しました。

奥の院で撮った歴史を感じる場所
滞在中に気持ちの変化はありましたか?
ありましたね。高野山で過ごす日々では、常に仏教が頭の片隅にあるような、天から見守られているような気持ちになることが多かったです。「良い行いをしよう」「さぼらないようにしよう」という意識が自然と芽生えました。
もう一人の自分が自分自身を客観視しているような感じ?
まさにそんな感じです(笑)。あるお寺の住職さんから「天から見られているというのは、実は自分自身が見ているもの」という言葉を聞き、自分自身が善悪の判断基準を決めているのだと改めて気づきました。
宿坊寺院で働いたり、自分の時間を過ごす中で、なんとなく自分自身を客観視することができたような気がします。

高野山の星空は格別でした
休日はどのように過ごしていましたか?
町を散策したり食べ歩きを楽しんだりしていました。友人や宿坊寺院のスタッフの方からおすすめされた高野山のお店・スポットはほぼすべて訪れました。
食事はどうしていましたか?
半分は自炊、半分は外食というバランスでした。自炊が好きなので、限られた持ち物と現地で調達できる食材を使って調理するのが楽しかったです。
滞在先には基本的な調理道具が揃っていて、苦労しませんでした。食材については、インターネット上で注文する食材の宅配サービスも利用していました。

梵恩舎さんのランチプレート

養花天さんの精進ラーメン

角濱さんの高野山ヌードル
寮の住み心地はいかがでしたか?
改築されたばかりの社員寮は、個室型ワンルーム仕様でとても快適でした。自分の入居した部屋は1階だったので日当たりは少し悪かったですが、個室にお風呂、トイレ、キッチンがあり、プライバシーがしっかり確保されていました。
宿坊寺院での住み込みアルバイトだと職場が生活空間と一体化してしまうかもしれませんが、「はたらく旅」では仕事先と離れた場所でリラックスして過ごせて良かったです。
「はたらく旅」を振り返ってどう感じていますか?
一つの働き先ではなく様々な働き先があり、多くの人に出会えたのが良かったです。
また高野山の宿坊寺院で、お客様のために掃除をしたことで、別の場所でサービスを受けるときにも、様々な人の力によって自分はサービスを受けることができるのだと気づき、感謝するようになりました。
加えて、同じタイミングで参加していた他のメンバーとも絆が生まれ、今後も場所は違えど、またその人たちに会いに行きたいと思えるような関係が築けました。

はたらく旅で出会ったメンバーとの思い出の一枚
「はたらく旅」をどんな人におすすめしたいですか?
迷いがあったり、自分を見つめ直したい人に特におすすめです。勤務自体に余裕があり、非日常的な場所で一人の時間を作れます。
散歩をしたり、普段とは異なる思考に触れることができるので、新たな気づきが得られる機会になりました。

非日常の中で自分の道を考えることができました