
国籍問わず交流できて自分の可能性が広がる場所!リピートしたくなるほど心温まる人々との出会いがありました。
プロフィール
【氏名】赤堀 千弘(静岡県立大学国際関係学部2年生、20代)
【職業】大学生
【業務内容】
・宿坊寺院におけるフロント業務、客室清掃、配膳等の運営補助業務
・新中の橋会館「Forest Blue」や高野山宿坊協会「中央案内所」での接客業務
【時期】
1回目:2024年7月上旬から3週間
2回目:2024年9月下旬から4週間
- # 20代
- # リピート
- # 国際交流
- # 大学生
- # 留学
- # 長期休暇
インタビュー内容
高野山での「はたらく旅」に興味を持ったきっかけは?
現在、大学を休学していて、その期間中に何をしようか考えていたところ、高野山に目が留まりました。私が小学生の時、兄が高野山に野球で訪れて良い場所だと聞いていたこともきっかけです。
調べてみると「はたらく旅」という形で、宿坊での勤務体験ができることを知り、それに惹かれました。
高野山でどんな時間を過ごしたいと考えていましたか?
約半年間アメリカの知人宅に滞在して学ぶために1年間休学したのですが、訪米までの間で時間があったので、どうせなら訪米に向けて有意義な経験をしたいと考えていました。
そのため、高野山では外国人観光客と触れ合えることを楽しみにしていました。特に、宿坊は、境内がまるでホテルのような役割になっていることが想像できず、実際に見てみたいなとも思っていました。

夜の金剛峯寺がとても綺麗でした!
実際に宿坊で働いてみていかがでしたか?
一緒に働く大学生の僧侶さんと仲良くなり、高野山の知識が増えました。また、業務中にお客様と関わる機会が多く、その中で「どうして高野山に来たのか?」という質問や話を聞くことができたのが楽しかったです。
加えて、働きに行く宿坊の先々で「高野山に来てくれてありがとう」と言われたので、高野山全体で受け入れてくれている感じがして、嬉しかったです。

高野山で仲良くなった僧侶の方との一枚
外国人観光客に日本の文化や魅力を伝える機会がありましたか?
朝の配膳業務の時に、フランスからお越しになった女性のお客様に「この料理は何か?」や「どう食べるのか?」と質問されました。日本語と英語しか分からなかったので、身振りや手ぶりも駆使しながら自分なりに精一杯説明しました。
そうしたら、その女性が帰る際、片言の日本語で「ありがとう」と言って抱きしめてくれました。
お互いに十分な言語で通じ合えないはずなのに、あんなにも感謝されたことがとても嬉しくて、今でも忘れられない思い出です。
もっと知識があれば良かったと思うことはありましたか?
ありましたね。精進料理一つでも、その種類や細かな部分がわからないことが多かったため、もっと知識を増やしておきたかったと思います。
また、お客様から観光地の質問を受けたとき、奥の院や金剛峯寺くらいしか答えられなかったので、もっとマニアックな情報を知っておけばよかったと感じました。

三葉の松の葉を見つけるとご利益があるといわれる三鈷の松
2回目に高野山に来訪した理由は?
1回目の滞在では高野山で出会う人々が優しくて、温かく迎えられたことが印象に残っていました。そのため、2回目もその人たちと再会できることを楽しみにしていました。
高野山で親交が深まった人はいますか?
自分が働きに行った宿坊のスタッフの方と仲良くなって、一緒に和歌山市内を訪れてスイーツ巡りをしたり、高野山大学の学際に参加したりして、より深い交流ができました。
また、10月には高野山内の各地で「餅まき」というイベントが多くあるのですが、コツがあるらしく、中央案内所のスタッフの方に沢山キャッチできる方法を伝授してもらいました。帰る日も、Forest Blueに立ち寄り、そこのスタッフや同時期に来ていたはたらく旅スタッフとも話して、また帰ってきたい気持ちが強まりました。

同じタイミングで来たはたらく旅の仲間たち

高野山大学の学祭で撮ってもらいました!

最終日にForest Blueで食べたお団子とジュース。大好きです!
現在どのように過ごされているのですか?
高野山滞在後、北海道や愛知を経由して、現在は静岡の実家にいます。北海道では現地の子どもたちのキャンプイベントにサポーターとして参加し、お手伝いしていました。
将来の目標や夢はありますか?
現在は、やりたいことを模索中ですが、人と関わり、対面で話す仕事に興味があります。
高野山での体験を通して、考えや気持ちに変化がありましたか?
ありましたね。高野山で働いてみて、
- ①伝えたいことを伝えることの難しさ
- ②言語はあくまでツールであり、伝えたいことがしっかりしてさえいれば相手の心に届くということ
- ③どんな地域でも自分で歩いて得た情報にこそ価値がある
という3点を感じました。先ほどお伝えしたフランス人女性とのシーンでも、それらを実感しました。
実際にその土地を歩くことで得た感動や情報があれば、もっとその方の旅を充実させられたかもしれない。車や自転車では見落としてしまいがちな発見にこそ価値があるのではないかと気づけたことをこれからも大切にしたいと思いました。

散歩中に撮った根本大塔。ここを歩きながらゆったりする時間が好きでした。
どんな人におすすめしたいですか?
はたらく旅は、色々なことに挑戦できて、様々な人々と出会えるので、学生にもおすすめです。新しい発見ができるチャンスがたくさんあり、自分の可能性を広げる良い機会になります。

思い出の一枚。はたらく旅に参加して最高の仲間と出会いました!